薬剤師のための『臨床検査値の読み方ABC』
菊池均・編著 どんぐり工房・編著・著
薬局薬剤師は患者さんの臨床検査値を知りうる立場にありません。
しかし疾病の治療や医薬品の副作用と臨床検査値は密接な関係にあります。
また、患者さんのなかには自分の検査結果を示しながら
薬剤師のアドバイスを聞きたいと思う方も少なくなく、
実際、相談を受けた薬剤師もたくさんいるでしょう。
今後、“かかりつけ薬剤師”という立場で患者さんの健康管理全般の相談にのろうとすれば、当然そういう機会は増えていくはずです。
薬局薬剤師も臨床検査値の意味をよく理解し、患者さんに有用な情報を提供したいもの。
本書はケースを挙げながら、薬剤師の視点で臨床検査値をどう読み解くか、そのポイントをまとめた一冊です。
主なコンテンツ
はじめに
[疾病の治療と臨床検査値]
・総論
・肝疾患-アルブミンとグロブリンの比も重要
・高血圧-動脈硬化、心肥大、さらに合併症の検査も
・高脂質血症-総コレステロールの基準値が高めに
・腎疾患-腎機能をよく反映する血清クレアチニン、尿素窒素
・糖尿病-治療の目安となるグリコヘモグロビン
・鉄欠乏性貧血-鉄分の不足もしくは需要の更新によって発症
・骨粗鬆症-最も重要な骨量の測定! つまり骨密度
・細菌感染症-抗生物質の使用は細菌感受性テストが基本
[医薬品の副作用と臨床検査値]
・総論
・症例を読む1-セフェム系抗生物質と検査値の変化
・症例を読む2-糖尿病治療薬と検査値の変化
・症例を読む3-リウマチ治療薬と検査値の変化
・症例を読む4-高脂質血症薬と検査値の変化
・症例を読む5-抗腫瘍薬と検査値の変化
・症例を読む6-糖尿病治療薬と検査値の変化
[検査値から見た疾病&副作用から見た検査値一覧]
・総論
・検査値から見た疾病
・副作用から見た検査値
資料編 医薬品等の副作用の重篤度分類基準(抜粋)
おわりに