薬剤師のための『添付文書の読み方10の鉄則』改訂第3版
菅野彊・著
添付文書は医薬品情報の“宝庫”です。
しかし真に宝庫にするためには、添付文書の記述の奥にかくれている内容を読み解く技術が必要です。
本書は、豊富なケースを挙げながら、その読解技術を「10の鉄則」にわけてわかりやすく展開しています。
鉄則ごとに結論をまとめ、演習問題もついているなど、現場ですぐに応用できる実践の書です。
プロローグから
医師がくすりの効果を重視するのであれば、薬剤師は副作用に注目し、
医師が人体の特性に合わせて薬を使うのであれば、
薬剤師は物質としての薬の特性を把握する必要があります。
医師と薬剤師の2つの違う役割が、治療効果を最善のものにし、患者さんの安全を守ることができるからです。
そうであれば、医師と薬剤師の添付文書の読み方は“相対的”に違うものになるはずです。
「添付文書を読む」という行為は、ただ単に言葉の意味を読みとるというだけではありません。なぜその内容が書かれたのか、どのような背景を持つ記述なのか、
治療にどう影響するのかを理解したうえで、
今、目の前にいる患者さんの状況と照らし合わせながら、添付文書を読む必要があります。
主なコンテンツ
[prologue] 手に入れよう!添付文書を読み解く技術
[鉄則その1]薬理作用と効能効果、副作用
[鉄則その2]適宜増減とは?
[鉄則その3]副作用の機序別分類
[鉄則その4]薬物動態値 その1 血中濃度半減期
[鉄則その5]薬物動態値 その2 尿中未変化体排泄率
[鉄則その6]警告、禁忌、慎重投与の背景
[鉄則その7]薬物相互作用の機序別分類
[鉄則その8]高齢者への投与
[鉄則その9]妊婦、授乳婦、小児への投与
[鉄則その10]添付文書が変わるとき
[epilogue] 獲得しよう!患者さんの支持、医師の信頼